A1-2) 出資の履行を手渡しで行うことはできません。発起人が定めた銀行等に払込む必要があります。

一般的には、金銭での出資の場合、発起人の代表の銀行等の口座に入金して行います。
「入金」する必要があるため、入金を行わず、出資する金額と同じ額の「残高」があるだけでは払込みとはなりませんので、ご注意ください。

34条(出資の履行)
Ⅰ 発起人は、設立時発行株式の引受け後遅滞なく、その引き受けた設立時発行株式につき、その出資に係る金銭の全額を払い込み、又はその出資に係る金銭以外の財産の全部を給付しなければならない。ただし、発起人全員の同意があるときは、登記、登録その他権利の設定又は移転を第三者に対抗するために必要な行為は、株式会社の成立後にすることを妨げない
Ⅱ 前項の規定による払込みは、発起人が定めた銀行等(銀行(銀行法(昭和五十六年法律第五十九号)第2条第1項に規定する銀行をいう。第703条第1号において同じ。)、信託会社(信託業法(平成十六年法律第百五十四号)第2条第2項に規定する信託会社をいう。以下同じ。)その他これに準ずるものとして法務省令で定めるものをいう。以下同じ。)の払込みの取扱いの場所においてしなければならない。